年齢と共に気になってくるしみに悩んでいる方は多いと思います。一見どれも同じように見えるしみですが、しみには様々な種類があり、原因も違っています。いつまでも綺麗な素肌を保つためには、皮膚科で治療を受けるだけでなく、しみができる原因について把握しておくことも大切です。
しみの原因となるメラニンは敵?味方?
しみの原因として有名なメラニンを目の敵にされている方は多いのではないでしょうか?しかし、メラニンの本当の役割は、肌のしみになることではなく、紫外線が肌に当たった時、真皮に紫外線が届かいようブロックすることにあります。
紫外線が細胞の核に当たってしまうと、核の中にあるDNAが破壊されたり、変異したりする危険性があり、皮膚癌を引き起こす原因となるかもしれません。また、メラニンは本来、表皮のターンオーバーによって、垢として角質と一緒に排出されます。
それでも、肌にしみが残ってしまう方は、加齢や紫外線、肌への物理的刺激、ホルモンバランスの乱れなどが原因で、メラニンが過剰に分泌されたり、ターンオーバーが乱れたりしてメラニンが残っているからだと考えられます。そのため、一概にメラニンを敵視するのは間違いです。
一般的に多いしみの種類とそれぞれの原因
ADM
ADMは、後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれており、両頬の左右上部にできるシミです。一般的なシミは肌のサイクルと共に、奥にあったものが表面に排出されることでできますが、ADMは普通のシミよりもさらに奥にあるため、ターンオーバーに時間がかかります。ターンオーバーに時間がかかるシミは、排出されずに溜まっていきます。このような連鎖が続くことで、ADMが発生します。
太田母斑
太田母斑は、頬の部分を中心に灰青色に褐色がかかった色となります。先天性でメラニン色素の異常によって引き起こされ、片目の周囲にできることが多くあります。しかし、不明な部分も多く、はっきりとした原因がわかっていません。また、東洋人に出やすい疾患となっており、特に男性よりも女性に起こることが多いのが特徴です。
老人性色素斑
境界がはっきりと分かるしみで、色は褐色や黒、大きさは米粒大から数センチのものまで様々です。皮膚の老化現象の1つで名前からも加齢が原因のように思われますが、主な原因は紫外線とされています。皮膚が紫外線に長時間さらされることにより、表皮細胞が数年から数十年かけて老化し、現れるようになります。若い頃からの積み重ねで発生するしみのため、早い人では20代から発生すると言われており、時期は人それぞれです。
肝斑
顔の様々な部分にできますが、特に頬にできやすいしみです。ただ、目の周りにだけできず、左右対称に発生する特徴があります。妊娠やピルの服用によって発生し、閉経することで薄くなることから、女性ホルモンが関係していると考えられています。
雀卵斑(じゃくらんはん)
一般的にソバカスと呼ばれている、小さなしみです。鼻を中心に小さな茶色の斑点が無数に発生する特徴があり、発生する原因は遺伝的な要因が強いとされています。ただ、紫外線によって色が濃くなったり、数が増えたりすることもあります。
東京にある当院では、世界でも評価の高い機械を導入し、しみを「取る」「消す」といった治療を行なっています。他にも、気になるほくろやイボを除去するレーザーなど、あらゆるお肌の悩みに対応する治療を行なっています。お肌のことでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。