花粉症治療について

当院では、アレルギー科として、科学的に立証された診療ガイドライン」を順守しながら花粉症の治療も積極的に行っております。

薬をきちんと正しく使うか使わないかによって、シーズン中の快適さには天地の差が生じてきますので、ぜひきちんとクリニックや病院で治療をされることをおすすめ致します。

はじめに

一般的に花粉症といえば、「スギ」というイメージが強いかもしれません。しかし実際には、ヒノキやシラカバ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど春から秋にかけてさまざまな花粉が飛散しており、人によっては複数のアレルギーを持っていることもあります。また室内のハウスダストやダニなどにアレルギーを持ち、一年中「目の痒み」や「鼻炎」などの症状を起こしてしまう通年性アレルギーという病気もあります。

そこでまず大切なことは、自分が「何に対して」「どの程度」のアレルギーを持っているのか?をできるかぎり正確に知っておくということです。当院では、これらの原因を調べるための血液検査(保険適用)を行うことが可能となっております。

症状について

花粉症で引き起こされる症状は、決してくしゃみ、鼻水だけではありません。代表的なところでは「目のかゆみや充血」「のどのイガイガ感や痛み」そして「皮膚のかゆみや赤み」までもが引き起こされます。事実、花粉に暴露されるあらゆる部分がアレルギー症状を起こす可能性があります。

そのため、花粉症については飲み薬だけでなく、点眼薬や点鼻薬、外用薬などを上手に組み合わせることが必要になってきます。当院では、眼科専門医、耳鼻科専門医の先生方とも積極的に意見交換をしながら、アレルギー科として少しでも質の高い治療が行えるように取り組んでおります。

治療について

花粉症の症状に対して診療を行うには、大きく分けて5つの方法があります。いずれも有効性が高く、当院で処方等を行うことが可能です。受診される方の症状や体質に沿って5つの治療方法を組み合わせ、ベストの治療を選ぶことができます。

実際にはにさまざまな問診などを行ってから、具体的な投薬内容を決定いたします。また治療の開始時期は、本格的にシーズンインする前の2月頃からが良いとされています。

※諸事情により、今シーズンは注射の治療を行っておりません。

内服薬

花粉症診療の最も基本となる治療です。アレルギー症状が出現するのを体の内側から抑えてくれますので、予防的に使用することも可能です。また軽症の方であれば、これだけで症状を完全に抑え込むこともできます。

治療のメインとなるのは「抗ヒスタミン薬」と呼ばれる、アレルギー症状の「大本」とも言えるヒスタミンを抑える薬です。これまで、抗ヒスタミン薬には気になる副作用として「眠気」がありました。しかしこの眠気については、現在は薬が日々改良されて「第2世代」と呼ばれる薬に進化したことで、ほとんど引き起こされなくなってきております。

さらに「抗ロイコトリエン薬」を用いることで、鼻閉(鼻づまり)も起こりにくくなります。また漢方薬を好まれる方には「小青竜湯」という鼻炎に有効性の証明されたお薬もあります。そして、これらの内服薬は組み合わせることが可能です。

点鼻薬

直接、鼻の中にプシュッとするお薬です。主に鼻噴霧用ステロイド薬を使用します。
体内に吸収されにくく作られており、分解も早く影響はほとんどありません。局所(鼻の中のみ)で作用するため確実な効果が得られ、全身の副作用はほぼ無いと言えます。さらに即効性があり、1日1回使うだけで1-2日で効果が出てきます。

また、鼻噴霧用血管収縮薬という薬もありますが、連続使用するとかえって悪化することがあるため当院では処方しておりません。(上記はいずれも、鼻アレルギーの最新版ガイドラインに記載のある内容です)

点眼薬

主に抗アレルギー点眼薬ステロイド点眼薬があります。抗アレルギー点眼薬には、抗ヒスタミン呼ばれる作用を持つものと、それ以外の作用のものに分けられます。これらも症状に応じて使い分けることが可能です。

一方、ステロイド点眼薬は緑内障などの副作用が起こることがありますので、基本的には眼科での処方を受けることを推奨しております。仮に使用する場合でも、本当にひどいときのみ使用していただき、症状改善とともに速やかにやめることが大切です。

外用薬

保湿による皮膚の保護を行いながら、赤くかぶれたようになってしまう部位には主にステロイド外用薬を使用します。皮膚の部位や厚みに応じて、ぴったりの強さのものを選択し、さらに具体的な塗り方まで理解していただくことで、副作用の心配はほとんど無くなります。また、それでもご心配のある方は下記のステロイドの副作用の項目もご参照ください。

注射薬

花粉のシーズン前に1度注射をすれば2-3か月もの間、症状がピタッと止まると言われる「ケナコルト注射」という治療があります。しかしこれは高濃度のステロイド剤を注入するため、注射部位の陥没や、生理不順、免疫力低下など、多くの危険な副作用を引き起こす可能性があります。このような注射を行っているクリニックも都内にございますが、以前から学会等でも警告がなされており、当院で行う予定はありません。

またもう一つ「ヒスタグロビン」「ノイロトロピン注射」という、副作用もほぼ認めず、ある程度の高い効果も期待できる、別の注射療法もあります。ただ、現在前者のヒスタグロビンが諸事情により、クリニックへの供給が安定しておりません。そのため、現状では主に①~④までの治療を中心に、当院では加療を行っております。

その他の治療法 減感作療法・手術療法について

近年、保険によりスギ花粉やダニのエキスを数年間、毎日摂取することでアレルギーを克服することを目指す「減感作療法」と呼ばれる治療を行うことが可能となりました。今年度より当院でも治療が可能となりました。ご興味がある方は、是非ご相談下さい。
また、鼻の粘膜をレーザーで焼くといった外科的な治療については耳鼻科専門の医療機関ではありませんので行っておりません。あらかじめご了承下さい。

投薬の副作用について

これらの投薬治療に関して、皆様が心配されることとして「副作用」があります。しかし、すべての薬は多くの研究者の不断の努力により年々改良され進化しております。現在、花粉症関連の投薬で強い副作用が起きることはまずあり得ません。例えばよく話題にされる「ステロイド」という成分は、点鼻、点眼、外用薬のいずれにも上手に使用されており、非常に質の高い効果を得ることが出来ます。

そしてその効果を維持しながらも、副作用自体は「アンテドラッグ」という、必要な部位のみで作用して体に吸収されるとすぐに分解されてしまう薬が主流となる事で、ほとんど問題となることは無くなりました。また「抗ヒスタミン」の飲み薬に関しても、眠気が出なければまず問題がなく、院長である私自身も鼻炎があるため大変お世話になっている薬です。

結局、トラブルが生じるのは主に「適切な使用法がきちんと理解されていなかった」ことによると考えております。そのため当院では、薬の使用量や方法、タイミング、そして上手な止め方までなるべくしっかりとご説明するようにしております。

最後に

花粉症は全人口の20~30%の方が患っている、まさに全国民の病気です。せっかくの春の陽気で穏やかな気候の時期に、目や顔のかゆみ、くしゃみや鼻水で悩まされるのを我慢し続けるのは、仕事もプライベートでも大きなマイナスでしかありません。

一方で病院で処方可能な薬は、ドラッグストアの薬よりも明らかに効果の高いものが多く、保険も効くため安価で入手が可能となります。そのため是非、花粉症治療を行っているクリニックを受診していただくことをお勧めいたします。

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