院長プライベート
夏季休暇
- 2017年8月25日
- 院長プライベート
8月の夏休みを、今年はタイのバンコクで過ごさせていただきました。
大学生の頃、親友と2人で貧乏旅行をして以来です。十数年前になります。当時は1泊200~300バーツほど(1000円ぐらい)の安宿に泊まり、首都バンコクからアユタヤ遺跡、戦場にかける橋で有名なカンチャナブリーまで思いつくままに移動しました。最後には夜行列車(もちろん3等列車で)南の楽園、サムイ島まで片道8時間ぐらいかけて弾丸ツアーも敢行。
旅の途中で、子供の売り子からご飯で下痢が止まらなくなったり、島に渡る船内で財布を盗まれたり、38度を超す発熱でインフルエンザにかかってしまったり、帰りの空港でタイ人の女性に「結婚を約束している日本人男性の連絡がとれない。手紙を渡してほしい。」と泣きつかれたり(明らかに騙されてそうでしたが、、、でも日本に帰ってからちゃんと手紙は郵送しました!)
いろいろなことがありましたが、楽しい旅でした。
↑当時の写真です。スキャンしましたが、ちょっとボケてしまいました。現地人にしか見えませんね(笑)
そんな気ままな貧乏旅行でしたが、タイの人々は、温和でゆったりとしていて、何処へ行っても「笑顔」「笑顔」で癒された記憶がありました。まさに「微笑みの国」でした。首都のバンコクも、全体にゴミゴミとして、高い建物もほとんどなく、あばら屋のような所も多く、何処か雑然としていて。移動も写真のような3輪自転車やトゥクトゥクを利用していた記憶しています。
それから十数年。私も医大を卒業し、医師となり、さまざまな病院での勤務を経て自信を深め、そして2年前に飯田橋で開業し、その後も順調に経過してクリニックは医療法人化しました。自分自身で、随分と成長したものだと感じていました。
しかしその間に、バンコクはもっと成長していました!!正直驚かされました!東京と変わらないほどの高層ビルが立ち並び、駅前には巨大ショッピングモール、1日中大渋滞の道路には日本車・ベンツやBMWが走り回り、トゥクトゥクを見かけることもほとんどなくなっていました。(私が中心部のホテルに滞在していたというのもありますが、近代化・西洋化のスピードがあまりにも苛烈で、とてつもない貧富の差が同時に生まれているのを実感しました。)
↑現在のバンコク コンクリートジャングル、そして大渋滞。
そして今回の滞在中に強く感じたことですが、かつての微笑みの国であまり「微笑み」に出会うことがありませんでした。正直、かなり寂しい気がしました。。何か大きなものが失われてしまったような。
さて大学生の頃のタイ旅行ですが、一緒に行った親友は、その後歯科医になりました。秋葉原で院長としてバリバリ働いて、多忙な日々を送っていました。しかし、実は数年前のことですが、心臓発作で突然死してしまいました。あまりの激務だったせいかも知れません。詳細は今も分かりませんが。彼も結婚したばかりで、子供も生まれたばかりでしたので。私もあまりのショックで言葉を失いました。
そんな過去もあり、いつか必ず、再び訪れようと思っていたタイ。首都バンコクでは、有名なワット・ポー寺院で彼の冥福をお祈りすることができました。私の心の中でも、やっと少し整理がついた気がしました。
そして、このバンコクの巨大な渦のような「変わりゆく」エネルギーに負けず、私も自分の道を歩み、「変化し」「成長し」続けて行こうと決意した次第です。
ただ私はタイから昔教わった、「微笑み」の精神は失うことなく進みたいと思っています!!
クリニックも引き続き、全力投球で頑張っていく予定です!どうぞ、よろしくお願いいたします。
P.S.ムエタイの試合を観戦しましたが、最高でした!現地に旅行される方は、簡単にネット予約できますので、是非観戦されることをおすすめ致します。